本の紹介

『東田直樹の絆創膏日記』(カドブン)を読んで

東田直樹の絆創膏日記

東田直樹さんと言えば、『自閉症の僕が跳びはねる理由』が有名ですが、この『東田直樹の絆創膏日記』(カドブン)を読んで、初めて知ったことがいくつもありました。その中で、「僕が回るタイヤをみつめる理由」は、長い間不思議に思っていたことに、明確な答えを与えてもらった感がありました。学校場面や療育の場面で自閉症の子ども達と長いこと付き合ってきましたが、ミニカーを走らせて遊ぶときに、彼らは回るタイヤを必ず見つめるのです。中には、回るタイヤを見るためにミニカーを走らせているという感じの子どもさえいました。話が出来る子どもには、「回るタイヤの何が面白いの?」と尋ねてみたのですが、その答えを知ることは出来ませんでした。

東田直樹さん曰く、回るタイヤは、「永遠の美を感じさせてくれる」ものなのだそうです。彼らが体験している世界を知ることは、親や教師、支援者には絶対に必要なことだと思います。勿論、東田直樹さんと同じように感じている自閉症児ばかりではないかもしれませんが、近い感覚は確かにあるように思います。

全文を御覧になりたい方は、リンクを貼りましたのでどうぞ。ちなみに、東田直樹さんの著書『絆創膏日記』には、この「僕が回るタイヤをみつめる理由」は収録されていませんので、お気をつけください。

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