特別支援教育研究所凸DECOについて

栃木県宇都宮市にある特別支援教育研究所凸DECOでは、特別なニーズがあるお子様一人一人に合った適切な指導と必要な支援について、保護者の皆様や幼稚園、学校等の先生方に対して、専門的なアドバイスを行っています。

また、特別支援教育についての講演会も実施しています。
幼稚園等に出向いての巡回相談では、実際の様子を観察したうえで、具体的な指導方法等について助言いたします。

「特別支援教育研究所凸DECO」という名前の由来は、以下の三つです。まず、特別支援教育には、まだ分かっていないことも沢山ありますので、理解の仕方や対応方法等は現状に甘んじずに研究していく必要があるということから、「特別支援教育研究所」といたしました。「凸DECO」については、苦手なことを訓練するという発想を変えて、好きなこと得意なことを活かして健やかな成長を図るという意味を込めました。さらに、「DECO」には、フランスの哲学者:ジャック・デリダが命名したDeconstruction(脱構築)の意味も込めました。Deconstruction(脱構築)とは、既存の枠組みや体系を見つめ直し、新たに構築するという意味があります。通常教育を特別支援教育の視点からDeconstruction(脱構築)するという想いを込め、命名致しました。

特別支援教育研究所凸DECOのロゴについて

特別支援教育研究所凸DECOの凸の文字を正方形4つで構成しました。
一番上のオレンジ色の正方形は、太陽のように輝く子どもをイメージしました。その下の赤い正方形は、子どもと血縁関係にある家族のイメージです。子どもと家族を右側からサポートするのが園や学校の先生、左側からサポートするのが地域社会をイメージしています。家族や先生や地域社会が一人一人の子どもを支えていく姿をこのロゴに込めました。

特別支援教育研究所凸DECOを立ち上げた想い

大学卒業後、養護学校(現在の特別支援学校)に勤務し、合計38年間、養護学校と特別支援学校に勤務し、令和5年3月に定年退職いたいたしました。特別支援学校教員として勤務すると同時に、特別支援教育コーディネーターとして、幼稚園や保育園、小学校、中学校、高等学校への巡回相談にも長年携わってきました。その時に痛感したのが、“通常教育の場面における特別支援教育”の大切さです。通常の教室の中にも特別支援教育を必要としている子ども達が大勢いるにもかかわらず、彼らへの理解と対応が十分でないことを知りました。

そこで、教員生活最後の12年間は、特別支援教育研修会講師として、“特別な支援が必要な子ども達”への理解と対応について多くの先生方に講演をしてきました。微力ながらも、“特別な支援が必要な子ども達”やその先生方の力になれたのではないかと感じました。

しかし日本における子育てや教育には、特別支援教育に限らず、実に多くの課題があります。私の力だけで解決できるような簡単なものではありません。クラスメイトと関われずに孤立している園児や学習について行けずに不登校になってしまった小学生、勉強について行けず荒れてしまった中学生、授業中は内容が分からなくても静かに座っている高校生等、彼らは困った子ども達ではなく、困っている子ども達なのです。

様々な場面で困ったり苦しんでいたりする子ども達の手助けをしたい。こうした想いから、特別支援教育研究所凸DECOを立ち上げました。一方で、子ども達を目の前に困ったりどう対応して良いか悩んでいる保護者の方々や先生方もいらっしゃることと思います。そうした方々の力にもなりたいと考えております。困ったり苦しんでいたりする子どもがいたら、何がつらいのか、どんな手助けが必要なのか、その子どもの身になって想いを巡らせ考えることが必要だと思います。一人一人の子ども達が楽しく充実した生活を送れるよう、今まで蓄積した知識とスキルを活かしていきたいと考え特別支援教育研究所凸DECOを立ち上げました。どうぞよろしくお願いいたします。

特別支援教育研究所凸DECO 
代表 間宵克弘(まよいかつひろ)

特別支援教育研究所凸DECO代表イメージ

栃木県立宇都宮東高等学校卒業
宮城教育大学養護学校教員養成課程卒業
小学校教諭一級普通免許状、養護学校教諭一級普通免許状取得
病弱特別支援学校に通算11年間勤務(2年海外)
青年海外協力隊で2年間マレーシアに赴任(障害児教育)
肢体不自由特別支援学校に17年間勤務
知的障害特別支援学校に10年間勤務
特別支援教育コーディネーターに17年間
早期教育相談(療育・相談)に22年間
梅永雄二研究室(宇都宮大学)に1年間内地留学
特別支援教育研究所凸DECO起業